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漫画「監獄学園」(プリズンスクール)のネタバレ感想【緑川花】

漫画「監獄学園」(プリズンスクール)、全28巻読みました。

あらすじやネタバレ含む感想を載せます、備忘録を兼ねます。

ダイス
ダイス
こんにちは!ダイス(dice@dice_record)です。

この記事の読者の想定は下記の通りです。

漫画「監獄学園」(プリズンスクール)のあらすじを読みたい

漫画「監獄学園」(プリズンスクール)の要約を読みたい

漫画「監獄学園」(プリズンスクール)の感想を読みたい

上記の内1つでも当てはまる方は、是非お読み下さい

はじめに

読まれていない場合

本記事のあらすじ以降は読まれてからご覧になることをお勧めします。

あらすじ

─私立「八光学園」に入学した藤野清志。

生徒人数:女子1000人以上、男子5人

そんな環境で男子5人は問題を起こし、女子らを敵に回す。

藤野清志らの高校生活はどうなるのか─

Amazon楽天(※中古)

どのような方にお勧めか?

内容に言及します、先入観なく読みたい方はご覧になるのをお控え下さい。

下記の方にお勧めします。

  • 笑いたい
  • 下ネタを楽しめる(ToLOVEるに近い)
  • くだらないネタを楽しめる
  • 可愛い女の子が見たい

※2つ目と3つ目はマストです、最初から最後まで下ネタやくだらないネタたっぷりです(私は大いに楽しめました)。

繰り返しになりますが、この先はネタバレを含みます。作品を楽しんでからご覧になることをお勧めします!

ネタバレ要約

※感想内やキャラクター紹介のところで触れます。

感想

率直な感想

キヨシと花にくっついて欲しかった。

花が電車の中で、自覚のないままキヨシに告白し、自分の行動に困惑、震えている姿は本当に見てられなかった。

その後に蛙を見て泣いている姿も、恋敵である千代ちゃんを尊敬、「千代ちゃんみたいになりたい」と言う姿も(花って無自覚だけど素直だよなぁ)見てられなかった。

花が、千代ちゃんにキヨシとのことを説明し続けてるときも、「これで千代ちゃんがキヨシのことを嫌いになってくれたら」って思ってた(一般常識で考えると、花のやってることって最低ランクなのは百も承知。「キヨシが千代ちゃんとの交際に失敗したら自分(花)と」という意図が解るからこそ)。

キヨシが千代ちゃんへの告白をし終え、千代ちゃんがに対してごめんなさいと言ったときはゾッとした。「あーもうだめだわ。」「やっぱメインヒロイン補正かかっちゃうか。」「普通の恋愛モノじゃねーか。」「でもまぁ仕方ないか…」等と思ってた。

2人は両思いであることが解った時点では、完全に諦めてた。いや、千代ちゃんは好きだし幸せになって欲しいけど、それ以上に「キヨシは花と一緒になって欲しい」の思いがとにかく強かった。

挙げ句の果てには、2人の姿を見た花が「後は私から言う言葉はおめでとうのみ」と内心で考えていたときは目を疑い、「!?」って感じだった。「あれ、そんな従順なキャラじゃなかったと思ったんだけどなぁ」「フリーザ様みたいに最後まで見苦しくても足掻くタイプじゃなかったのか。自分に正直なタイプじゃ…」って。

なのでその先で花っぽさが全開・満開して、花いわく「キヨシが花のパンツ穿いてる」って言われたときはすげー興奮した。「きたか!?」「いやまさかなそんな馬鹿な(笑)」って思った。

キヨシが花のパンツ穿いててクソ笑った。

このクソキヨシ…「棚に仕舞ってある」なんてそれっぽい嘘つきやがって…。

女子のパンツ穿いてるだけでも理解の範疇を超えるけど、人と会う予定があるから尚更。その上更に「告白しに行く」って状況だからこそ尚の事解らない。「パンツが馴染む」…(‘・ω・)

結果、キヨシは千代ちゃんとくっつかず…花とのその後の描写もない。ん~?って感じ。

とりとめのない率直な感想は以上です、以降は整理しつつ書きます。

個人的評価

評価基準には下記を用いる。

ストーリー性 … 物語として楽しめたか、行動が心理的に納得のいくものか

ユーモア性 … 笑えたか

キャラクターデザイン … キャラクターの絵が綺麗だったか、判別しやすかったか

描写 … キャラクターデザインを除いた絵が綺麗だったか

独断と偏見に基づき評価する。

基本的には減点方式。

ストーリー性

正直、不満多め。5段階だと約2(-3)。

花とくっついて欲しかった、そりゃくっついて欲しかったが、キヨシの変態っぷり、クズっぷりが見事に描かれていて、「その結果、くっつけない」「(今までと同様、)自業自得で利を得られない」ってのは皮肉が効いてて良かった。チャンスはあった。

「運動会中のキヨシの憤死を悲しむ」「樽に入って河に流されるとき、いち早く向かった」のは花だった。なんだかんだ言って本気で身を案じているのが伝わってきた。

その一方で、本作でストーリーに於ける重要な要素は「行事」(イベント)や「恋愛」、「心理的なリアリティ」だと思っているが、その内の「恋愛」が有耶無耶ってのは納得いかない。

「濡れTコンテスト」、まさか話として描かれていないとは夢にも思わなかった。

ガクトは、誠実ではあるものの自身の優柔不断さ・不甲斐なさのせいで交際の機会を失うのも滑稽で良かった。プリズンスクールっぽい。

アンドレがまさか「女王様」より「無自覚の恋」を選ぶとは思わなかった。意外性がある点、リサの度重なる努力が実る点は嬉しい。ほっこりする。

シンゴとジョーの結末も、よくいえば意外性があって良かった。シンゴは杏子と、ジョーはケーキさんと一緒になって欲しい思いもあったが、欲に溺れて痴漢しまくってからな。くっつかない方が寧ろすっきりする。

最後のPBRを使った放浪開始…みたいなのは本当に意味がわからなかった。こいつら高1~3にもなってリスクを考えられなさすぎだし、パーティーに向かってたことを誰一人挙げないのよく解らない。「戻らないとやばくない?」とか「戻った方がいいんじゃ」と誰も言わない点

校長の留置所への留置、経緯が全然描かれてなくて想像の域を出ない。もうちょい描写して欲しかった。どこの留置所なの?なんで留置されてるの?墜落の件?後任の校長ってどうなってるの?辞任はしてないの?

万里の留学も突然過ぎたし、引責辞任ならぬ引責退学って「誰の為」なのかよく解らなかった。もっと心理描写があって良かった。

栗原千代が報われなさ過ぎて辛い。裏生徒会や男子達に積極的にあれだけ協力したっていうのに、誕生日会のあの仕打ち。

ケイトと芽衣子が「あの場所に行くしかない」みたいに言って海に行くシーンも、「あの場所」の説明が薄いので想像になってしまう。「飛行機の離陸前に万里に会えないから、飛行機が見える場所」ってことなんだろうけど…。これは±0でいいか。

ケイトと芽衣子、最後に万里と会って欲しかった。間に合って欲しかった。

ユーモア

私のツボをえぐり倒すエロギャグの数々、諸手を上げて満点。

個人的には花とキヨシの描写が好き。

次点で、男子らが芽衣子に虐められているシーンも面白かった。爽快だった。

キャラクターデザイン

■女性キャラ

どの子も可愛い±0

一部、やや髪型や顔が似すぎている部分が否めない-0.5

例:(横山みつ子と横山杏子はいとこなのでいいとして、)みつ子と千代。

■男性キャラ

かっこよさ等は求めてない。可愛さも無論±0

似すぎている部分は全く無いのは良い±0

描写

全体的に綺麗。

濃い描写が多め。

使い回し多めなのは残念過ぎる。最悪使い回すだけでページ数が多いなら文句ないが、ページ数が特別多い印象もない。ストーリー性に関してももっと描写して欲しいところがあった。-1.0

総評

花が好き過ぎる、26巻の花とキヨシのベンチに座って話すシーンからの、帰り道の電車のシーンだけで、気持ちをどれだけ揺さぶられたか解らない。

本当に楽しませてもらった。花も千代ちゃんも幸せになって欲しかったけど、本作の野郎どもじゃ厳しいって気持ちにすらなった。笑

ギャグセンス良し、描写良し、キャラデザ良し。笑い目的であれば上質じゃないでしょうか。

いい作品でした。

また時間を於いて読みたい!と思わされます。

その一方で、

「続編書いて欲しい」(別名の漫画でも、小説でも、映画でもアニメでも媒体は何でもいい。出して欲しい)

「スピンオフで緑川花を主役に数十巻くらい作成して欲しい」

「平本アキラさんが何考えてるのか全然解らない」

って気持ちも強いです。

「終わり良ければ全て良し」って諺があります。

それだけ「終わりが良いことは美徳である」という評価がされるということです。

本作は、経緯はそれなりに良いのに終わりが「もうちょっと付け足せなかったのかな」と思う部分が多い為、残念です。

最終巻だし、読者へのメッセージだとか、一言「読んでくれてありがとう」「これからも宜しく」とか、「本作はこういう思いで~」みたいなのがあっても良かったんじゃないでしょうかね。欲張りすぎかもしれませんが。

他作品との比較

他作品のネタバレとも言える部分が含まれています。予めご了承の上、お読み下さい。

同系統でユーモアを満点にするとしたら「ToLOVEる」かなーと。ストーリーは5~7くらいかなと。キャラクターデザインにも言及すると、満点です。

昔読んだ「いちご100%」は、ユーモアは5~7くらいだったかなと思う。逆にこちらはストーリー5~9くらい(エンディングは気に入ってる)。

同系統ではないものの親しいカテゴリーで、ストーリー性がほぼ満点なのは、「スクールランブル」ですかね。

ストーリー性を満点にするとしたら、系統は違いますが「鋼の錬金術師」「金色のガッシュベル!!」「ひぐらしのなく頃に」等ですね。

詳しくは言いませんが、私にとっての理想的なエンディングだったと思います(特にハガレンとか綺麗)。

読者へのメッセージでいうと、荒川弘さん(※「鋼の錬金術師」等)とか堀越耕平さん(※「僕のヒーローアカデミア」等)は丁寧だった気がします。

キャラクター

藤野清志 / 通称:キヨシ

「フジノ キヨシ」と読む、本作の主役。控えめに言ってもクズ。高1

千代に恋をし、千代に対して愛の告白する。花のパンツを穿いて。

千代もキヨシを想っていた為、交際開始した─が、間もなく関係は破綻した。

花の”真実を伝える”妨害が効いた。

諸葛岳人 / 通称:ガクト

「モロクズ タケヒト」と読む、語尾に「ござる」と付く、たくさんのレッテルを貼られている。高1

男子勢の中では一番常識人であり、知識人であり、誠実でもある。

横山みつ子に恋をし、横山みつ子もガクトが好き、ビッチ先輩もガクトが好きな状況が生まれるも、ガクトの優柔不断のせいで両方とも結ばれない。

ダイス
ダイス
バッタのかき揚げ食って我に戻ったシーンは最高だったでござる。

若本慎吾 / 通称:シンゴ

「ワカモト シンゴ」と読む、リーゼントまがいヘア(エセオールバックヘア)。高1

杏子に恋をするが自身の欲に溺れ過ぎて結ばれない。

安堂麗治 / 通称:アンドレ

「アンドウ レイジ」と読む、巨漢、ドM。高1

ドSのように振る舞うこともあるが、アンドレノミクスによるもの。

体育祭のときは、頭の上に高校生7人乗せている(女子高生を3人(表生徒会)+3人(裏生徒会)+キヨシ)。顔の寄り方といい、身体のデカさの表現といい、マゾっけといいぶっ飛んでる。

副会長とのプレイにご執心だったところから、最終的にはリサとの無自覚の恋に目覚める。

根津譲二 / 通称:ジョー

「ネズ ジョウジ」、フード被ってて顔がよく見えない、酷い口内炎。高1

吐血しているように見える描写があるが、口内炎が酷い為。

ケーキさんこと佐藤に恋をするも、結ばれない。

緑川花

「ミドリカワ ハナ」、第20代目生徒会書紀、ゆるふわ系女子、空手を嗜み、お茶を淹れるのがうまい。高3。

キヨシとは下記のような関係。

キヨシに小便を見られたり

キヨシから小便をかけられたり

キヨシとキスしてたら、キヨシからディーピキスされたり

布団の中で裸で抱き合ったり、キヨシに小便をかけたり、キヨシにキスしたり

キヨシのパンツを穿き続けたり(※キヨシは花のパンツを穿き続ける)

体育祭中にキヨシにパンツ脱がせたり

そんな常軌を逸する関係。

キヨシに、無自覚のまま告白をするも関係は成就しなかった(キヨシには「本気で言われてない」と思われていた)。

キヨシの千代への告白を全身全霊をもって妨害し、成功する。

栗原千代

「クリハラ チヨ」、キヨシの意中の相手、思慮深い、周りに流されない、相撲好き、鋭いところは有りつつ天然なところもある。高1。

キヨシのことが好きで、一時は2人は結ばれる。

花の予想通りキヨシがクズ過ぎた為、関係は破綻。

第21代目裏生徒会長になる。

栗原万里 / 別名:カラス使いの万里

「クリハラ マリ」、第20代目生徒会長、黒の長髪。高3

服のセンスが絶望的、花曰く「一緒に歩きたくない」、クマのワッペン可愛い。

父を見て、男をクズ呼ばわりするようになる。

父が留置所に収監され、近くに居たい気持ちから自主退学・留学する。

建前としては「体育祭の一連の責任をとって自主退学」である。

白木芽衣子

「シラキ メイコ」、第20代目生徒会副会長、銀髪。高3

栗原万里に心酔している。

行動も肉体もヴァイオレンス。

小学生の頃には、ケイトに虐められていた。

竹ノ宮ケイト

「タケノミヤ ケイト」、第20代目生徒会会長。

栗原万里をライバル視し、体育祭までの間は全力で叩いていた。

留学に行く万里に会えず、泣く。

別当リサ

「ベットウ リサ」、短髪、第20代目生徒会副会長。高3

竹刀使いが上手。

アンドレと一緒になる。

横山みつ子

「ヨコヤマ ミツコ」、第20代目生徒会書紀、ドジっ子。高3

髪飾りが解かれると大変な災害が起きる。

佐藤

「サトウ」、ジョーには「ケーキさん」「スターさん」とも呼ばれる。高1

大学生の彼氏が居るが、その彼氏は三股をかけていることを体育祭で知る。

ビッチ先輩

ビッチ先輩、ビッチである。高2

マメなところがあり、恋心を抱いているガクトの好きなものを理解したくて三国志(漫画)を読み始める。

横山みつ子とのクイズゲーム勝負のときには、三国志の知識を披露していた。

優しいところもあり、ガクトをみつ子と引っ張りあったときには、痛そうにしているガクトに胸を痛め、自ら手を引いた。

田中マユミ

「タナカマユミ」、千代の親友。高1

ネットアイドル志望で、顔出しネット配信している。

「ガウガウ★」と言ったりする。

校長

栗原万里と栗原千代の父、尻好き、戦闘力は高い。

記憶喪失中、看護師に「ロマグレさん」と呼ばれたりもした。

ダイス
ダイス
ご参考になれば幸いです。
ABOUT ME
ダイス
アラサーSE。多趣味。詳細はこちら→[Profile]。サイトでは、特定の分野に限定せずに幅広く発信していきます。

POSTED COMMENT

  1. モモ より:

    ビッチ先輩が好きすぎる
    この人意外に人が良いんですよね
    迫られると断り切れないタイプなんでしょうね。
    何せ人からビッチて普通に言われて腹も立ててないですしね

    • ダイス より:

      モモさん
      ご返信遅くなってすみません。。

      >この人意外に人が良いんですよね
      >何せ人からビッチて普通に言われて腹も立ててないですしね
      確かに。語弊ありそうですが、おおらかな印象です。
      ガクトを巡って横山みつ子と競ったりもしましたが、最終的にガクトのことを本気で想って手を引いたのは、好感しかないです。
      好きな男性の趣味の分野に率先して手を伸ばしてみるのも、ポイント高かったです。
      私もビッチ先輩、好きです。\( ‘ω’)/

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