この記事の読者の想定は下記の通りです。
- 「FINAL FANTASY XV (ファイナルファンタジー15)」のDLC「FINAL FANTASY XV EPISODE ARDYN」(エピソードアーデン)に興味がある
- 「FINAL FANTASY XV EPISODE ARDYN」(エピソードアーデン)の物語について知りたい
- 「FINAL FANTASY XV EPISODE ARDYN」(エピソードアーデン)の声優について知りたい
- 「FINAL FANTASY XV EPISODE ARDYN」(エピソードアーデン)の登場人物について知りたい
上記の内1つ以上当てはまる方は、是非お読み下さい。
「FINAL FANTASY XV EPISODE ARDYN」(エピソードアーデン)のクリアが前提
エピソードアーデンを楽しむには
これからお話する内容は、本編やDLCのクリアが前提になります。
タイトルや順番については下記の記事で説明しています、そちらをご参照下さい。
優先度は上記程高くはありませんが、エピソードアーデンの前日譚について紹介・解説している記事もあります。良かったらご参照下さい。
「FINAL FANTASY XV EPISODE ARDYN」(エピソードアーデン)
「FINAL FANTASY XV EPISODE ARDYN」(エピソードアーデン)の物語要約・ネタバレ
(※「FFXV EPISODE ARDYN – PROLOGUE」から繋がる)
―アーデンはヴァーサタイルによって再び身動きがとれるようになるも、復讐心はなくインソムニア王国にも興味はなかった。
幻を目にしたことにより、ソムヌスへの復讐心が湧き、膨れ上がり、復讐を決行した。
ソムヌスは殺し、レギス国王も殺そうとしたところにバハムートが現れ阻まれる。
バハムートが真実を伝える。
- 「王を殺すのはお前の使命ではない」
- 「お前の使命は、いずれ誕生する真の王が払う闇を広げること」
- 「お前の運命は、真の王の生贄になること」
- 「運命に抗えば、永遠に闇の中を一人で彷徨い歩くのみ」
アーデンは、神に抗う道を選び、真の王を誕生させた上に殺すことを決意する―
(※本編に続く)
「FINAL FANTASY XV EPISODE ARDYN」(エピソードアーデン)の物語解説・ネタバレ
(※「FFXV EPISODE ARDYN – PROLOGUE」から繋がる)
―アーデンは神影島に封印されていた。
力を求める科学者「ヴァーサタイル」はアーデンの力に目をつけ、アーデンの封印を解く。
アーデンは、唐突に目を醒ませられた。
ヴァーサタイルは、アーデンの復讐心を煽りに煽るが響かなかった。
アーデンには、復讐心も何もなかった。
アーデンは幻を見た。
ソムヌスのせいで、自分がエイラを殺す。
ソムヌスへの憎しみが膨れ上がっていった。
アーデンは、ヴァーサタイルの捕らえたイフリートをシガイ化した。
アーデンは「偽物の王と、偽物の民は滅ぶべき」と考え、「ソムヌスを殺すことができない(※1)なら、ソムヌスが作ったものを全て壊してやる」と決意する。
アーデンはヴァーサタイルの協力を受けつつ、王都インソムニア王国を破壊していく。
現在の王であるレギス国王を見つけ、瀕死状態にする。
敢えて生かしたのは「第一魔法障壁」を出させ、「歴代王」、つまりソムヌスを自身の手で殺す為。
狙い通り「第一魔法障壁」が発現し、ソムヌスと対峙したアーデンは、ソムヌスを殺す。
アーデンはレギス国王も殺そうとしたところに、バハムートが現れ阻まれる。
バハムートが真実を伝える。
- 「王を殺すのはお前の使命ではない」
- 「お前の使命は、いずれ誕生する真の王が払う闇を広げること」
- 「お前の運命は、真の王の生贄になること」
- 「運命に抗えば、永遠に闇の中を一人で彷徨い歩くのみ」
アーデンは落胆するも、神に抗う道を選ぶ。
真の王を誕生させた上に殺すことを決意する―
(※本編に続く)
「FINAL FANTASY XV EPISODE ARDYN」(エピソードアーデン)の登場人物まとめ
アーデン・ルシス・チェラム / 声優:藤原啓治
本作の主役。
石牢で2000年以上拘束されていたところ、ヴァーサタイルが解き・連れ去る。
昔は、神から授かった力を活かして奇病を治して回り、民に尽くしていた。
民のことを本気で思っていたというのに、見返りは弟の裏切り。
今作では、「他人をシガイ化」する力を用い、「記憶を奪う」ことを繰り返し、膨大な情報を得る。
イフリートの操作も、シガイ化したからこそできている。
運命や宿命に翻弄された、哀れな人物。
ソムヌス・ルシス・チェラム / 声優:浪川大輔
アーデンの実弟であり、初代のルシス王。
今作では第一魔法障壁が発動され、呼び出される。
そのときにアーデンへの謝罪の言葉を口にするシーンもあるが、アーデン曰く「身勝手過ぎる」。
2000年以上前にアーデンを殺した理由は「シガイに穢れた者を王にはできない」と言及している。
アーデンにぶっ殺される。ソムヌスは2度死ぬ。
今作の事の発端は、昔にソムヌスがアーデンを裏切ったことに起因する。
エイラ・ミルス・フルーレ / 声優:世戸さおり
神凪、アーデンとは心から愛し合っていた。
ソムヌスの謀により命を落としている。
今作では、回想や幻という形で登場する。
ヴァーサタイル・ベスティア / 声優:杉山紀彰
科学者、力を欲している。
いわゆるマッド・サイエンティスト。
- M.E.716年の手記に”絶望と死を表す正気の色に感銘を受けた”と記入している
本作では、FF15本編より30年以上若返った状態で登場する。声は完全にサスケ。
(初めの事の発端はソムヌスだが、)ヴァーサタイルがアーデンを石牢から助け出さなければ残酷な使命・運命に従わされることもなかった。
レギス・ルシス・チェラム / 声優:磯部勉
ルシス王、113代目。
アーデンをアダギウムと認識し、対決するも完敗する。
剣神バハムートによって命を助けられる。
イフリート / 声優:間宮康弘
六神の一柱。
ヴァーサタイルが凍結・管理していたところ、脱走。
アーデンによってシガイ化され、操られる。
インソムニアを襲うのも、レギスやソムヌスと戦うのも全てアーデンの意志によるもの。
そこにイフリートの意志はない。
アーデンからレギスを守るために現れるバハムートによって串刺しにされる、同じ六神だというのに格差感を否めない。
余談ですが、同じ声優さん(間宮康弘さん)でFF15本編の別のキャラクターも担当してました!
声聴いて、判りましたかね?笑
正解は下記の画像をご覧下さい
バハムート / 声優:山本格
本作では、レギスがアーデンによって窮地に陥ったタイミングで現れる。
レギスを助けた目的は、将来的に真の王を誕生させるため。
アーデンに残酷な使命・運命を伝えたり、運命に抗おうとしたときにエイラの姿で串刺しにしたりと、何かと無情。
まるで聞き覚えのない声でしたが、イフリートと同様にバハムートの声優さん(山本格さん)もFF15本編のキャラクターの声も担当していました!
誰だか判りますか?(笑)
正解は…
「FINAL FANTASY XV EPISODE ARDYN」(エピソードアーデン)の感想
第一印象
予想通り、ハッピーエンドとは程遠いエンディングでした。
「予想を裏切るハッピーなエンディングも用意されてたら嬉しいなぁ」なんて淡い期待を抱いてしまい、勝手に打ち砕かれました。
最初から最後まで、目覚める前も目覚めた後もいいこと無し…アーデン…(´;ω;`)(※エイラとの時間、民との時間を除く)
2周目やるとしたら違う目で見ちゃうな、心おきなくはぶっ殺せない。
あった筈のもう3つのコンテンツ、アラネア編・ルナフレーナ編・ノクティス編が失くなった(※1)のは本当にデカ過ぎるなぁ。
※1 DLCとして出される予定だった3本は中止に変更。時間が経ち、「小説」として出ることが発表されたコンテンツです。小説で出るってだけマシですが、あの期待感をごっそり裏切られたときはとてもショックでした。何日も続きました。
印象が変わった
本編では、
- 「いやいや、ノクティス殺しても昔の王家の復讐にはなんないでしょ(笑)他人ぞ」
- 「いやいや、よくそんな躊躇なくルーナ刺せるな…恨みあるわけでもあるまいし…」
とか思ってましたが、見当違いだとよく解りました。印象変わりました。
前者は復讐になりますし、後者はソムヌスへの仕返しのつもりでやればなんてことはない、と思えました。
クソみたいな運命
にしても…殺される運命。生贄。逆らえば一生孤独に闇の中…信じられない、なんだそのクソみたいな運命は。
神から言い渡されるってのがまた絶望的。救いはないのかよ!?って感じでした。
ピエロみたいな風貌になるわけですね…。
合点がいかない
ソムヌスがアーデンを裏切った理由、合点がいかないな。
前提として…
―アーデンの「シガイ化を治癒する能力」は、神から授かった特別な力。
アーデンにだけ与えられていた。
アーデンはその力を使うことで対象者のシガイ化を治癒したが、「自身に蓄積」していっていた。
神が知らない筈がない、神が渡した力なのだから。
そんな矢先、神は王としてアーデンを選び、そのことを神凪であるエイラは知る。
アーデンを玉座につかせる直前のタイミングでソムヌスが裏切り、エイラを殺し、アーデンを石牢に閉じ込めた―
エピソードアーデンに話を戻して。
第一魔法障壁が発動して、アーデンと対峙したソムヌスが言った言葉
「シガイに穢れた者を王にはできない」
私としては、
- 「ソムヌスは何の権限があってそんなことを言ってるんだ?」
- 「ソムヌスは何様だ?」
と思った。
神が渡した力を正しく使い続け、その矢先の神による選定、当然アーデンの状態は神も知っていた筈。神って全知全能だろ。
なぜ、神の意向をソムヌスが覆せるんだ?
手段を選ばずアーデンを殺しにかかり、罪のないエイラを殺し、…人間の所業とは思えない。
(prologueで、シガイ化が表に出ているアーデンを玉座が拒むのも信じられないけど。お前ら知らなかったなんて言うんじゃねーだろーなって感じ。)
墓守
ヴァーサタイルの手記8に嬉しくなる内容がありました、FF5好きには堪らない話。
「剣聖が供としていた翼のある竜が墓を守っているのかも」のような話。
場所はテルパの爪痕、期間は2000年以上もの間。
つまり、FF5で出ていた相棒「エンキドウ」がギルガメッシュの墓を守っているのかもしれないんですよ。
ほっこりしますね(((*=ω=)))(※地味に、エピソードグラディオラスで剣聖ギルガメッシュは動き回ってたわけですが、墓ってどういうことなんだろうとも思います…世の中的には死んでるが実際は死んでない?実際は死んでいて、エピソードグラディオラスでは死人と戦っていた?んー(´・ω・`)?)
個人的評価
10段階評価をつけるとしたら、9辺りくらいでしょうか。
良かった点
- 戦闘はとても楽しかった、人をシガイ化するの気持ちいい
- 街中を自由に動き回れたり、壊して回れるのも楽しかった
- 背景や設定は骨太で良かった ※ヴァーサタイルの研究所の資料
- CGや台詞多め ※他のDLCが500円に対して、エピソードアーデンは1000円なので、完成度は当然高くなる筈といえばそうなのですが…。
- アーデンの台詞がいちいちイケボ(※かっこいいヒロシ)
- アーデンの台詞や壊したオブジェクトの説明書き等にユーモアを感じることがあった
- アーデンの復讐の動機を理解できた
- アーデンがノクティスを導き「真の王になってから殺したい」理由が解った
- アーデンの能力について詳しく知ることができた
本編でのプロンプトとのすり替わりは、記憶を盗み見て、成り代わってのことだったんだなぁ。
不満な点
- 不可抗力が多すぎる(ソムヌスの裏切り、ヴァーサタイルによる煽り、何故だか見える胸くそ悪い幻、虫唾の走る神様):-0.5 …FF13かよ!
- 全く救いがない、ハッピーエンドがない:-0.5
※主観に基づく、個人的な感想です。
因みにで言うと…
- エピソードグラディオラス:6.5
- エピソードプロンプト:8.0
- エピソードイグニス:10.0
体感ではこんなところです。すっごいアバウトですし朧気な記憶だよりですが。
最後に
零式のように、もしもでもいいから前向きな未来を想像させてくれるものが欲しかった。
あまりにも報われないよアーデン…(´;ω;`)
今月末に発売される小説(※1)で最後か…内容は厚めでお願いしたい。果たしてどうなるか…。