この記事の読者の想定は下記の通りです。
- 映画「トゥルーマン・ショー」のあらすじを知りたい
- 映画「トゥルーマン・ショー」のネタバレを読みたい
- 映画「トゥルーマン・ショー」の感想を読みたい
上記の内1つでも当てはまる方は、是非お読み下さい。
未だ観賞していない方向け
映画「トゥルーマン・ショー」を観ていない場合
本記事のあらすじ以降は、本編鑑賞後にご覧になることをお勧めします。
上記の記事の内のビデオ・オン・デマンドの活用や、お近くのレンタルビデオ店の活用をお勧めします。
映画「トゥルーマン・ショー」のあらすじ
─テレビ関係者「クリストフ」は、俳優の演じる”偽物の感情”に飽き飽きしていた。
「トゥルーマン・ショー」というテレビ番組で、「トゥルーマン」は生活を送っている。
トゥルーマンにとっては”唯一の本物の世界”であり、”作り物ではない本物の感情”で生活をしている。
あるとき、トゥルーマンは違和感を感じ始め─
既に観賞した方向け
映画「トゥルーマン・ショー」のネタバレ要約
トゥルーマンは様々な人と関わった。
関わった相手は、実際は演者であるが、中にはトゥルーマンに真実(この世界が作り物で、監視されてること)を伝えようとした女性がいた。
その女性の名前は「ローレン」、本名は「シルビア」、フィジー在住。
トゥルーマンはあの手この手でフィジーに向かおうとするも、トゥルーマン・ショーの演者達に阻まれる。
*
トゥルーマンは最終的に、「トゥルーマン・ショー」を作成したクリストフを話をし、自らの意思で「トゥルーマン・ショー」から退く決心をした。
テレビ鑑賞者らはトゥルーマンが外に出られたことに感動した。
テレビ鑑賞者らの一部には、感動してすぐにこんな言葉を吐いた。
「終わっちゃったよ。番組表は?」
映画「トゥルーマン・ショー」の感想
面白かった
率直には面白かった、主演がジムキャリーということもあって期待値は高かった。
シルビアがテレビでトゥルーマンを観続けてるって知ってからは、ひたすら再会を祈ってた。笑
*
パッと思いつく、特に面白いなと思ったところは…
■死んだ筈の父親が突然現れたシーン。
– 作り物だからこそ想像したが、早くに会えて感動した。
– あのタイミングで誰かに連れていかれた理由は後々解った。
■周波数が混線したシーン。
– トゥルーマンの監視している状況がトゥルーマンにダダ漏れだわ、エキストラ全員が一瞬耳を抑えて(※耳に辛い音が流れた為)足を止めるわ。
■シルビアが真実を伝えるシーン。
– ドキドキして堪らなかった。シルビアが連れて行かれたのは残念だったけど、最終的にはEXITから出たトゥルーマンと再会したと信じる。
■トゥルーマンがメリルを車に乗せて、グールグル周るシーン。
– シンプルに面白かった。ところどころマスクっぽいジムキャリー出てくる。笑
■メリルが何者か判ったタイミング。
– 違和感のある、まるで宣伝かと思わせる台詞があったので意識していたものの、テレビの前の視聴者にしてたわけだ。モココア?
– 結婚のタイミングで神に懺悔してたのは好印象。罪の意識はあったんだな。
– 疑問だけど、何故赤ん坊が欲しかったんだろう。世界を見て回りたいというトゥルーマンの意識の向き先を、子供や家族に向けさせる為だとは思うが…。子供産んだら本当にメリルは逃げられなくなるけど、メリルにとってそれはいいんだろうか。
怖くもあった
面白かったのと同時に、なかなか恐怖も感じた。
- 「自分の生きる世界がもし、作り物だったら?」
- 「自分だけが気付いていなくて、周りが皆グルだったら?自分だけが監視されていたら?」
と思うと、まあ怖い。苦笑
心が休まらない。
いつも「見られてるかも」だなんて…例えば風呂だとか、お手洗いだとか。
「違和感を覚えてる時期」よりは「全く気付いていない時期」(そんな発想のない時期)の方が幸せそうだなとは思った。怖いことだけど。
余韻に浸る時間があったら最高だった
個人的には、EXIT(出口)から出た後にシルビアと再会するところまでは欲しかった。
欲深いことを言うとその上で、その先の2人の幸せな将来だとか、実はどういうタイミングではどうだったとか昔の話をするだとか…そういう時間が欲しかった。
ある意味、「トゥルーマン・ショー」というテレビ番組で、EXITしたタイミングで終わるというのは形的には凄く綺麗な気もする。
「ちゃんと会えた」「幸せになった」ことの確証が持てる描写が欲しかったなぁ。
最後の最後
2つ強く思ったことがある。
1つ目:
トゥルーマンが出口から出たシーンを観た視聴者は感動してたわけだが、「あ、感動するんだ。」「喜ぶんだ?」と思った。
「終わっちゃうけどいいのか」と個人的には思った一方で、「応援していた対象が、成したいと思っていたことを成せたら、ファンからしたら嬉しいか。」と自分を納得させた。
2つ目:
感動してすぐ、次の瞬間には、視聴者の一部は「終わっちゃったよ。番組表は?」と言ったこと。
これには「飽くまでも他人事なんだな」と強烈に思わされた。
テレビの中の出来事、別の次元の出来事止まりなんだなと。
ある意味、最後の最後に興味深い感覚に襲われたように思う。
そして「やっぱり怖いな」とも思った。
これ多分、航海の最中に死んでも、視聴者は悲しむだろうけど、それどまりなんだろうなと思った(シルビアや一部はどうか解らないけど)。
全体を通して
面白かったです。
会社の先輩に「ダイスさん好きそう」「良かったら是非」と数日前にご飯食べながら言われたこの作品、期待していた以上に楽しめました。
仮に機会があったとして、「ダイス・ショー」の主演、私は絶対やりたくないですねぇ。笑
詳しくは触れませんが、魔法少女オブジエンドとかと通ずる部分を感じました。
逆に演者としての出演ならば、私はシルビアポジションになってしまう気がする(監督の意には反しても、自分の価値観を通そうとすると思う)。
人の幸せを他人に勝手に決められて堪るものか、と思います。
(※病気(例えば脳死)とかに関しては、難しい話が絡むのでここでは言及しません。)
ネタばらしのないドッキリが延々続いてるような感覚。笑
*
トゥルーマン・ショーから降板したトゥルーマンを称えますし、その後幸せになったんだろうと信じます\( ‘ω’)/