映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」(X-MENシリーズ第12作目)を観ました。
あらすじ、ネタバレを含む感想を載せます。
この記事の読者の想定は下記の通りです。
- 映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」のあらすじを読みたい
- 映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」の要約を読みたい
- 映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」の感想を読みたい
上記の内1つでも当てはまる方は、是非お読み下さい。
未だ観賞していない方向け
映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」のあらすじ
ージーンは幼い頃から強力な能力を有していた。
宇宙での救出任務で、ジーンが「太陽フレア」に直撃するも、外傷はなかった。だがー
映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」はどのような方にお勧めか?
下記の内、いずれか1つでも当てはまる方にお勧めします。
- アクションが好き
- アメコミ(マーベル・コミックやDCコミック 等)が好き
ご覧になる方は、公式トレーラーをご覧になってから本編を観ることをお勧めします!
映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」トレーラー
https://www.youtube.com/watch?v=vaFIK23cjZU&feature=emb_logo
本記事の以降の内容は、本編鑑賞後にご覧になることをお勧めします。

上記の記事の内のビデオ・オン・デマンドの活用や、お近くのレンタルビデオ店の活用をお勧めします。
既に観賞した方向け
映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」のネタバレ
物語要約
ジーンは幼少期より強力な能力を有していて、時折制御が効かない程だった。
ジーンは能力が暴走した際に母親を亡くし(※1)、両親についての記憶はチャールズによって封印されていた(※2)。
宇宙での救出任務の際、太陽フレア…ではなく正確には「フォース」(力)が、ジーンによって引き寄せられ、ジーンに吸収されたのだった。
外傷はなかったが、更に強力な力を備え制御が効かなくなり(※3)、自分なりに答えを求め行動する(※4)も見つからない。
最終的には「ドゥバリ帝国」の「ヴーク」が世界征服の為にジーンを騙し、ジーンの内にあるフォースを奪う(※5)もチャールズらが阻止。
ヴークが残りも全て奪おうとするも、ジーンは捨て身で立ち向かい、ヴークを倒すことに成功するもジーンも死亡。
*
チャールズは学園を去り、ハンクが新しく学園長に就任、学園の名を「恵まれし子らの学園」から「ジーン・グレイ学園」に改名。
※1 父親は生存
※2 意図としては「トラウマからジーンを守る」ため
※3 意図せずレイヴンを殺害
※4 政府より与えられた土地で平和に過ごしてるエリックに会いに行き、「人を殺した後の立ち直り方」を質問するも、エリックに追い出される
※5 全量の内の何割かは奪われる
映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」の感想
ジーン・グレイ学園に改名した理由
「恵まれし子らの学園」から「ジーン・グレイ学園」に変わった理由がよくわからなかった。
ハンクが学園長に新しく就任したことで変えたんだろうけど、そもそもハンクが学園長に新しく就任した理由も解らなかった。
仮に過去改変前であれば、チャールズは「スコットに学園長の座を譲ろうと考えていた」旨をストームに話すシーンがあったけど…改変後だと別なんだろうなぁ。チャールズがスコットと過ごした月日も浅いだろうし。
エリックの恩返し
チャールズは学園を去った後、エリックに声を掛けられる。
元々でいうと、ジーンとの向き合い方(※1)について戦闘中は対立し、チャールズはエリックを友呼ばわりしたのにエリックは「誰が友だ」と否定していた仲だった。
※1 レイヴンの仇討ちしたい(殺したい)エリックやハンク達、生かしたいチャールズやスコット達
現在だとエリックはチャールズを友と呼び、「前に助けてくれたお前に恩を返したい」と心から言い、とりあえずチェスに興じつつも前を向かせるエリック。
正直、ほっこりする個人的には好きなシーン。
電車内で2人の間の隔たりも解消されてたし、エリックがそのように言う気持ちも理解できる(そもそも、エリックは心からチャールズを友だと認識するシーンは過去にも何度かあったし)。
チャールズが学園を去った理由
エリックの恩返しの話に続けて…そもそも、チャールズが学園を去った理由が解らない。水は差したくはないのだけれど。
チャールズはジーンの件で責任を感じていて、引責辞任ってことかなと推測してはいるけど、想像じゃなくて事実として理由を明らかにしてくれていたら有り難かったなぁと思う。
レイヴンの死
「青い人」こと「ミスティーク」こと「レイヴンダークホルム」、元「リーブ」。死んでしまったのは残念。
仲間を救おうとして死ぬってシチュエーションは、ある意味仲間思いの彼女らしい最期だなぁと思う。
復讐心に駆られ、遂げず死ぬ…とかじゃなかったのは、まだ幾分か良かった。他のキャラクター以上に、死んでほしくはなかった。
ジーンの死
ジーンが死んだのも心残り…。
結局、彼女自身が望んだことや、悪事を働いたなんて事実はなくて、「体質」から端を発してるんだよなぁ。
自動車での母親死亡の件も、レイヴンの件も、事故じゃないか?と個人的には思う。
いずれも「殺そうとして何かをやった」事実はない。レイヴンの件ですら、最終的にみれば腹部を木材が貫通して致死したけど、レイヴンはそれを予見していない。
そこに殺す意図も、「こうしたら死ぬかも」(未必の故意)すらもないんだから、レイヴンが殺したというには違和感があり、彼女を責めるのはどうなのかなーと思う。
そもそも…ピーター、助けられなかったかなと思う(実質的に時間を止めて走り回れるわけだし。危なそうって思わなかったか、身動きとれない状態だったんだっけ)。
ローガン不在の理由
ローガンが話中に出てこなかったのは、下記の理解で合ってる?
・ 時系列として、フューチャーアンドパストで過去を改変した後であり、ローガンがチャールズと再会する前。ローガンは生きてはいるものの、ストライカー少佐の管理化から逃げ続けている間だから?(「LOGAN」の前?)
・ チャールズが髪を失い、ストームが銀髪になっていることから、アポカリプスで「エンサバヌール」にチャールズ一行が勝利した後。エンサバヌール戦を通じて、ジーンの力が強まった?後。
・ 仮に過去改変後のあの世界であれば、ローガンは将来的にチャールズやジーン、スコットと再会するが、この世界ではそれは達成できなくなる(ジーンは死に、チャールズは学園を去っているため)。あれ?別の世界なのか?(分岐してる?)
・ 一応考慮するけど、フューチャーアンドパスト以外にあった過去改変、つまりDEADPOOL2でのエンディングは考慮しなくていいよね…?あれはDEADPOOLに直接関わりのある範囲しか関わってない気がするし。改造を施されたウェイドがローガンの真ん前に立ちはだかってすぐに殺したり、ヴァネッサが死ぬ未来から救ったりとか。
あれ?まさかローガンがウェイドと戦わなかったことで更に未来が変わってる…?いやそもそもあれはフューチャーアンドパストで、改変対象よりも昔(ケイトと一緒の頃)の時系列だから、考えなくていいのか?
結論:わからん(多分ストライカー管理化から逃亡中~チャールズ達と再会していない、だと思う)。X-MENを第1作目からもう1周見直せば解るか…?その前に一通り記事化したいけれど…。
ピーターマキシモフとエリックの関係
エリック(マグニートー)とピーターマキシモフ(作中では呼ばれないけど、「クイックシルバー」)は親子だけど、結局ピーターとエリックの距離は縮んでないんだな。
なんというか、一切触れられてないのが残念だった。
「歩み寄ろうとしてダメだった」とか、「歩み寄る気すら起きなくて、起こしてない」とか、何か欲しかった。
最終章じゃなければまだ先に希望を見出せたけど、これ最終章だからなぁ…(。-ω-)。
チャールズとモイラの関係
アポカリプスでチャールズはモイラへの好意と、モイラは現在はフリーだと解ったわけだけど、一切そこから進展がないのは残念。
ビクターやストライカー少佐のその後
結局どうなったんだ…!?(; ・`д・´)
ウルヴァリンゼロで登場したローガンの兄・ビクター、過去改変前であるウルヴァリンゼロではローガンと共闘してウェイドを倒し、その場を去ったけど…その後出てこない。
ローガンと同様に超回復の能力があることから、そう簡単には死なないはず…。死んだなら死んだ情報を、生きてて何かしてるならその情報が欲しい。
アダマンチウムを欲し続けた理由も「単に力を求めたから」と推測するだけで…他にあるなら詳細化して欲しかった。
*
ケイラを殺しローガンの記憶まで奪ったストライカー少佐、アポカリプスで出てきた以降見てないけどどうなったんだ。
なんならアポカリプスで出てきたストライカーが猛烈に若返ってるのも超気になってるままだぞ…。
総評
総括すると、そこそこ面白かった。
個人的な話だが、同様にアメコミであり直近観たばかりのアベンジャーズシリーズと比較しがちだが、劣っている(アクションのレベル、リアリティ、物語、その他諸々の感動が少ない・小さい)印象を受けてしまう。
X-MENシリーズ特有の楽しさはあった。それぞれが個性的な能力を有していて、活用している点、キャラクターの性格も個性的な点とか(チャールズやエリック、レイヴンは最たる例)。
そういう意味では、アベンジャーズシリーズと違った楽しみ方ができ、良かったとは思う。
主観で点数つけるなら、7.5/10.0 というところ。
参考程度に…
「アベンジャーズ/エンドゲーム」は、10 / 10(もしくは丁寧に整理すると9.5 / 10になるかも)ってところ。
フューチャーアンドパストやアポカリプス辺りであれば、個人的には(9.5寄りの)9.0/10.0くらいだったと思う。フューチャーアンドパストは結構綺麗に終われる雰囲気だった印象だけど、アポカリプスや以降の作品で補完していった印象。補完自体は個人的には歓迎するけど、仮に補完するなら徹底的にして欲しかった。
因みにDEADPOOL2は10/10かな。X-MENとは少し色が違うけど、X-MENの世界観を受け継ぎつつ別シリーズとして見れば文句なし10/10。
望まぬ異能に生まれ、チャールズは「ギフト」と呼び使い方次第だと説明するも、制御できないジーンは破滅に向かう…。
この作品単体で見ると、なんともやりきれない気持ちにさせられた。
シリーズ全体で見ると、ややこしかった…!(苦笑)。「フューチャー&パスト」や「DEADPOOL2」での過去改変が絡んだ印象。
「異能に恵まれたことを、どう解釈するか?」「人間が理解できないものに、どう反応するか?対処するか?」…この辺りは第1作目から興味深く、楽しめました!