「PHP7技術者認定初級試験」に役立ちそうな情報として、参考書(テキスト、問題集)や勉強方法、勉強時間等について、実体験に基づいてお伝えします。
合格の一助になれば幸いです。
※筆者は「PHP7技術者認定初級試験」に合格しています。
この記事の読者の想定は下記の通りです。
- 「PHP7技術者認定初級試験」を受験するか悩んでいる
- 「PHP7技術者認定初級試験」に合格したい
上記の内1つでも当てはまる方は、是非お読み下さい。
はじめに
「PHP7技術者認定初級試験」とは?
株式会社 オデッセイ コミュニケーションズの行っている検定試験です。
サーバサイドプログラミング言語PHPの専門知識を評価する試験です。
(引用元:PHP技術者認定試験 | Odyssey CBT | オデッセイ コミュニケーションズ)
「PHP7技術者認定初級試験」の受験は誰向けか?
下記のような方にお勧めです。
- 広く浅くPHPの知識を得たい現役エンジニア
- IT企業への転職を視野に入れている社会人
- 大学生
正直「PHP7技術者認定初級試験」のみで就職や転職ができるかと訊かれると、厳しい印象です。
面接において、「PHPの基礎素養がある」「プログラミングがある程度はできる」「やる気がある」と判断してもらえる場合があるくらいで、あとは話の種になる程度です。
「PHPでAPIの製造をしているとはいえ、PHPの一部の部分しか経験していない」私のような現役エンジニアにとっては、広く浅く勉強するいい機会にできます。
持っていれば、合格できる水準の知識を備えていることの証明や、自信にも繋がるので、悩むくらいならとることを強くお勧めします。
「PHP7技術者認定初級試験」の合格率
約70%
とのことです。
(参照:PHP技術者認定試験 – 資格の王道、【PHP資格】PHP技術者認定試験の難易度と勉強時間の目安 | サービス | プロエンジニア)
「PHP7技術者認定初級試験」と独学について
「PHP7技術者認定初級試験」に独学で合格できるか?
十分に合格は可能です。
「PHP7技術者認定初級試験」を独学で合格するコツ
「PHP7技術者認定初級試験」の難易度でしたら、下記の点さえしっかりできれば十分に合格できます。
- 勉強時間を確保すること
- (あまりに非効率でない)勉強方法を採ること
「PHP7技術者認定初級試験」とスクールについて
「PHP7技術者認定初級試験」対策の講座
結論から言うと、「PHP7技術者認定初級試験」対策の講座は特に見当たりませんでした。
ただ、外部の助力を得て戦う方法は有ります。
プログラミングのスクールを活用し、PHPの基礎学習~Webアプリ開発を経験することも効果は見込めます。
プログラミングのスクールを視野に入れる場合、下記の記事をご覧下さい。

「PHP7技術者認定初級試験」に合格するには
「PHP7技術者認定初級試験」テキストのおすすめ
お勧めは『独習PHP』or『初めてのPHP(PHP7対応版)』の片方のみ使用することです。
(上記画像は、Fireの表紙を写したもの。筆者はPHPを学習中につき、今も参照し続けてます。)
『独習PHP』:私が使ったのはこちらの方。内容的には解りやすくも詳細に記載されていた為、お勧めしています。Kindle版を使い続けていますが、索引からのリンクタップで遷移できるのも便利で◎。
『初めてのPHP』:こちらもテキストのお勧めとして挙げたのは、PHP7技術者認定試験の公式が推奨本として挙げている為です。私はビジネス実務法務検定や他の資格検定試験もそうですが、基本的に公式が出しているものや推奨しているものをベースに準備します。
「PHP7技術者認定初級試験」の問題集のおすすめ

『公式問題集』です(上記画像は、実際に私が先日まで使っていたもの)。
実際に、私は試験対策としては独習PHPと公式問題集のみで対策し、合格しました。
「PHP7技術者認定初級試験」の合格に有効な勉強方法
繰り返しの問題演習
理想は、前述した問題集の全ての問題について
- 各選択肢について説明ができる(間違っている選択肢については、何が誤っているのかを説明することができる)
- その上で正解が解る
[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”]他の資格試験(特にマーク式)にも同様のことが言えます。
目安は3週以上ですが、前述の理想が満たせているのであれば2週でもいいかもしれません。
初学者の「解けない」について
極端な話、業界に10~20年以上いるベテランだって初学者のときは知らなかったわけです。
「オブジェクトとは何か?プロパティとは?」も知らないのに、「オブジェクト指向とはなにか?」を説明できるわけがありません。
私だって学んだからこそ知っているのであって、学ぶ前は知りませんでした。
最初は一から十まで不正解するかもしれませんが、どうかめげないで下さい。
一部の天才を除いてそんなもんです。私もそうでしたから(´・ω・)
一から覚える+理解するくらいのマインドでやりましょう(๑•̀ㅂ•́)و✧
問題演習の仕方
ある程度解けるようになってきたら、数問解く(1問1問の解答をノートか何かに書く)→まとめて丸付け+解説読む(間違えた問題+理由の説明ができなかった選択肢については熟読)→数問解く→…の繰り返しをお勧めします。
1問の解き方ですが、必ず各選択肢について検討することが必要です。
例えば、「下記の選択肢の内、最も適切でない選択肢を1つ選びなさい。」という問題があるとします。
①PHPは、ライセンス料を支払わないと使用することができない。
②~
③~
④~
(※問題集に記載されている表現から改変しています。出題意図は汲んでいます。)
まずは各選択肢について検討していきます。
①の「ライセンス料を支払わないと使用することができない」は、「PHPが無料で利用できるプログラミング言語」であることを知っていれば誤りだと判断できます。将来的にです。
慣れない内は、丸付け後、解説読んですぐに誤った選択肢を確認して、「ここがこう誤りだったんだな」と理解することをお勧めします。それの積み重ねて十分です。
次回に解く際には、その選択肢を見た際にピクッと「ここがこう誤り!」と瞬時に思い出したい(回数を重ねてもいいので、条件反射的に瞬時に思い出そうとしましょう)。
憶えるべきところは憶え、理解すべきところは理解していく。それの繰り返しです。
理由付けをする
前述の「問題演習の仕方」のところで説明した内容を補足します。
各選択肢については、極力「人に説明するような理由付け」を「極力瞬時に回答する」ことが望ましいです。
表現自体は雑でもいいです。

「人に説明するような理由付け」は、「なぜこの選択肢を適切と判断したか」「なぜこの選択肢を不適切と判断したか」を自分の中で整理する為であり、「理解や記憶が曖昧なところを洗い出す為」を兼ねます。
「理解や記憶が曖昧なところを洗い出す」ことをした後に、丸付けし解説を読むと思いますが、その際に曖昧なところは潰すようにして下さい。でないと勿体ないです。
「極力瞬時に回答する」は、「瞬時に記憶の引き出しから取り出す練習」の為です。
実際の本試験では制限時間があり、解答する為にかけられる時間は限られます。
「極力早くに記憶を取り出す」必要がある為、問題演習のタイミングからその訓練を積みます。
すぐに思い出せなかったら本試験でも出ないリスクが高いので、そこは丸付けをするタイミングや解説を読むタイミングで訓練して下さい。
翌日には瞬時に記憶を取り出せるよう意識しておくと一層良いです。
上記画像は、勉強始めた初日に書いたものです。例がてら貼り付けます。
「問7のB」を見ると、「それはHTMLの複数行コメントの記述方法だよ」と書いてありますね。
つまり、この問7の問題は「PHPのコメントの記述方法に関して、次の選択肢の内から不適切なものを選べ」のようなものです。
出題意図は「PHPのコメント記述方法、正確に把握しているか確認します」ですね。
A, B, DはPHPのコメント記述方法として適切なところ、Cは不適切だったわけです。
1 |
// PHPのコメント記述方法(単数行)として、適切 |
1 2 3 |
/** PHPのコメント記述方法(複数行)として、 * 適切 */ |
1 |
# PHPのコメント記述方法(複数行)として、適切(単数行) |
1 2 |
<!-- PHPのコメント記述方法(複数行)として、 不適切(※HTMLのコメント記述方法(複数行)としては適切) --> |
私の場合、PHPのコメントで # と書けたかうろ覚えであり、つまり記憶や理解が曖昧だったので「書けるのか?わからん」と解答時には書き、丸付け・解説読んでいるときには赤ペンで補足をしてあげたわけです。
問題演習中に丸をつけることに固執するべきではなく、「理解・把握できてないところを見つけ、理解・把握する」べきです。
4つの選択肢の内、間違いなくこれが正解だ!って解っても、しっかりと整理しましょう。
因みに「選択肢の内、これはどこからどうみてもそのまま適切」なものはそのままでもいいと思います。何か根拠とかに言及できたらより一層いいですが、私も時折端折っちゃいました。苦笑
忘れる前に再度解く
復習の間隔ですが、1回目は翌日をお勧めします。
忘れてから解くのでは意味が薄いです(全く無いとは言いませんが…)。
ある問題3つを解き、選択肢12について理屈を憶えたのなら、翌日には再度解く。
自信が無ければ翌日と言わず、時間を置いて当日の就寝前などにやる(就寝前に暗記系はお勧め)。
特に発声(声に出して)し、自身に説明するようなスタイルをとれるとより望ましいです。
五感を刺激すると記憶に残りやすいので、発声することも聴覚を刺激することも勉強方法としては効率良いです。
私は用心深いタイプなので、現役エンジニアだしPHP開発案件に携わっているからと手を抜くことなく、徹底的に繰り返しました。
その結果、下記のような結果が得られました。
PHP7技術者認定試験とろうと思う。
まずは初級から。
どれくらいの時間で安全圏いけるかな。
合格ノウハウも意識して合格後は記事にするᕦ(ò_óˇ)ᕤ上級(準上級含む)も視野に入れてるけど、更に上の受験要件考慮するとやや躊躇うな…。#自分を追い込むスタイル #気持ちブログ更新頻度落ちてしまう pic.twitter.com/GSWIfIuWp7
— dice (@dice_record) October 5, 2019
PHP技術者認定試験(初級)合格しました!良かった!
そのうち合格体験記を記事にします。#ビジネス実務法務検定 と同様、こちらもお役立て頂けると幸いです!#PHP技術者認定試験 #初級 #おめでとうわたし #ありがとうわたし— dice (@dice_record) October 26, 2019
3週間で合格したと言ってもいいんですが、実質的な勉強期間は約2週間です。
働きながらでも2週間程度で合格できたのは、間違いなく各選択肢について理解すべきところを理解できた為です。
※PHP経験としては2ヶ月、エンジニア歴だとブランク前を考慮しなければ2年既経過の3年目です。
総仕上げ問題
■ポイント
前述の問題演習をこなし、各セクションの全問題について3~4周程度した後は「総仕上げ問題」をこなしましょう。
全く解けない状態で取り組むのは勿体ないです、初めて解く機会の損失です(2回目以降は解答を憶えてしまっている部分があるかと思うので、飽くまでも初見は初回のみ)。
必ず、総仕上げ問題以外の問題演習をしっかりこなし、知識を積み重ねた上で行いましょう。
- 時間を測ること
- 制限時間の内、8割くらいの時間には解き終えるように時間配分すること
- 残りの時間の2割の内、1割程度で見直しを終えること
上記は毎回行うべきです。
漫然とやっては得られる効果が薄くなります。
本試験でタイムアップは嫌ですよね。
過去問は限りなく本試験を意識することが大切です。
■目的
総仕上げ問題を解く目的は3つあります。
- 本試験の出題傾向や出題形式を把握すること
- 本試験の出題傾向や出題形式に慣れておくこと
- 自身の弱点や理解していない分野を洗い出すこと
もし時間内に解き終えられなくても、解答するのを止めます。
そして丸付け、採点し、自分の力量を把握します。
不正解した箇所を確認し、原因を把握し、対処します。
例えば単純な知識不足であれば補い、何か勘違いしているなら正します。
少なくとも8割か9割程度が点数としてとれるようになり、各選択肢について説明ができるレベルにまで仕上げます。
PHP7技術者認定初級試験には過去問はありませんが、その役目に近いのが「総仕上げ問題」です。しっかりこなしましょう。
実際にプログラミングして挙動を見る
より一層時間がかかるところですが、初学者の方は特にコードが出てきたら実際にプログラミングして、動かしてみたら理解が捗ると思います。
Webフォーム作成周りとか、私はプログラミングしようしようと思って忘れ、結局理解が曖昧なまま臨んでしまいました(受験結果を見てもWebフォーム作成は5割)。
挙動を見ることは、理解の足しになるのでお勧めします。
「PHP7技術者認定初級試験」の合格に必要な勉強時間の目安は?
習熟度や習熟スピードにも依りますが、個人的には経験があれば数週間、経験が無ければ数ヶ月で見たらいかがかなと思います。
初学者の方を想定すると、前述した問題集を最低でも3~4週程度はした方が良いのではと思います。
1週に20時間としたら、3週に60時間、4週で80時間くらい。最低でも80時間ですね(※1週がそれ以上かかるなら、当然相応に増えます)。
繰り返しになりますが、「4週すればOK」とかではなく、「問題集にある各選択肢について、全て、正誤の理由を説明できるレベル」になっている必要があります。
繰り返し繰り返し、暗記や理解の為に読み直す必要があると思いますが、そこは努力のしどころです。
更に先、PHP技術者認定試験の上級や、転職、現場で更に活躍すること等を見据えるのであれば、いくらでもやるべきかと思います。
難関試験に合格する人の姿勢やマインド
下記の記事の「難関試験に合格する人の姿勢やマインド」は参考になると思います。
「読むのは必須!」とは全く言いませんが、別の検定試験(ビジネス実務法務検定3級や2級)を受ける人に併せて伝えたいと思って書いたものです(動機の一端ではあります)。

「PHP7技術者認定初級試験」を勉強する上で注意
資格や検定試験の合格体験記を聴いていると、以下のような表現を耳にすることがあります。
- 「数日で合格した」
- 「一夜漬けで合格した」
特に初学者の方向けに断言しますが、必要最低限の勉強だと足元を掬われかねません。
本当に絶対に合格したい気持ちがあるなら、時間の捻出から本気でやって下さい。
上記が事実だと仮定して、必ずしも再現できる保証はしてくれません。
自分の努力量を信じ、詰め込んだ知識量を信じて「合格できる筈!」「勉強はやりきった!」と思えるくらいまでは頑張りたいものです。
最後に
色々言いましたが
人によりけりですが、様々な事情があって目指されることとお察しします。
「PHP7技術者認定初級試験」の勉強、受験、合格するように応援しています!
「PHP7技術者認定初級試験」以外の他資格・他試験に関して
この記事で言及した内容の大部分は他資格についても同様のことが言えます。
是非とも参考にして下さい。