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漫画「魔法少女・オブ・ジ・エンド」のネタバレ・感想【芥倫太郎】

漫画「魔法少女・オブ・ジ・エンド」、全16巻読みました。

あらすじ、ネタバレを含む感想を載せます。

ダイス
ダイス
こんにちは!ダイス(dice@dice_record)です。

この記事の読者の想定は下記の通りです。

漫画「魔法少女・オブ・ジ・エンド」のあらすじを読みたい

漫画「魔法少女・オブ・ジ・エンド」の要約を読みたい

漫画「魔法少女・オブ・ジ・エンド」の感想を読みたい

上記の内1つでも当てはまる方は、是非お読み下さい

未だ読んでいない方向け

「魔法少女・オブ・ジ・エンド」のあらすじ

─児上貴衣、高校1年生。

いつも通りの日常が始まった筈だった。

児上貴衣はふと、教室から窓の外に目をやった。

窓の外、校門の近くで体育科の教師が小さな子どもに絡まれているのが見えた。

唐突に、体育科の教師の頭が吹き飛ばされた。

現実離れしたその光景に、児上貴衣は目を疑った。

非日常が始まった

「魔法少女・オブ・ジ・エンド」はどのような方にお勧めか?

内容に言及します、先入観なく読みたい方はご覧になるのをお控え下さい。

下記の方にお勧めします。

  • ホラーが好き
  • グロテスクな描写を好むor耐性がある
  • 王道的な展開を楽しみたい

※2つ目はマストです(私は後者で耐性がある程度でしたが、1巻目(※Kindle等で無料)を読んでハマれば、残りも読むと良いんじゃないかと思います)。

繰り返しになりますが、この先はネタバレを含みます。作品を楽しんでからご覧になることをお勧めします!

既に読んだ方向け

「魔法少女・オブ・ジ・エンド」のネタバレ要約

いつもと変わらない日常を過ごす筈だった「児上貴衣」。

突如、魔法少女(正確には亜種魔法少女)らに襲われる

この騒動は、未来の「姫路弥」(ヒメジ ワタル)「児上貴衣と福本つくねをくっつける為のとんでもイベント」(※未来の姫路弥が居る世界で、福本つくねら2人の子が居る状態にする為)だった。

黒幕は一時、福本つくねに思われたが事実ではない

福本つくねは、未来の姫路弥が「あすか」という別の人格を植え付けられた被害者の1人でしか無かった(このあすかの人格が鞘野楓らを脅迫し、自分を虐めるよう仕向けていた)

姫路弥こそが黒幕かと思われたりしたが、それも事実ではない

姫路弥が悪事を働いたのは確かだが「とある者が自身の欲を満たす為に生み出された存在」に過ぎず、姫路弥が悪事を働いていた目的は「人間になる為」だった。

真の黒幕は「黒呂木零」(クロロギ レイ)、宇宙を書き換える力を手にする為に姫路弥を生み出していた(※そして非力な自らでは達成できない「13の魔法少女を集める」こと、その上で「儀式を行う」ことを姫路弥が行うことを狙っていた。最後に結果を横取りする気で、実際にそうした)

黒呂木零は最終的に宇宙を書き換え、自身に都合の良い世界を作ったが、児上貴衣や福本つくねらに討ち滅ぼされた児上貴衣犠牲になった。

児上貴衣の犠牲と引き換えに、世界は元の平穏な日常を取り戻した

「魔法少女・オブ・ジ・エンド」の率直な感想

①ハッピーエンドな点には満足

解釈によると思いますが、ハッピーエンドで良かった

  • 物語が始まってすぐに絶望的な状況になる、多くの死者が出た
  • 敵には圧倒的な戦力が備わっている
  • 主人公側には戦力に乏しい
  • 勝てる気がしない

…というところからよく持ち直した。

「児上貴衣は少なくとも最後まで生きそうかなー」ってところから、逆に「児上貴衣の犠牲と引き換えに、全てをひっくり返せた」のは全体としては望ましかったんじゃと思う(犠牲になった児上貴衣の家族からしたら納得いきづらいかもしれないが、、)。

児上貴衣の子供が居るところから、つくねに全く救いがないわけじゃない。児上家の血は絶えない。

ただ欲を言えば、児上貴衣には生き延びて欲しかった。

児上貴衣と鞘野楓に一緒になって欲しかった。(´・ω・`)いや福本つくねが全くどうでもいいってわけじゃないんだが…。

②複雑過ぎて解りづらい

少なくとも私のスペックでは率直にそう思った。Intel入ってないんだな。苦笑

思いました、「時系列、何回行き来する気だよ。」って。笑

パラレルワールド(並行世界)の描写もあるものだから一層解りにくかった。

「魔法少女・オブ・ジ・エンド」の個人的評価

下記の観点で整理・評価しておこうと思う。

【ストーリー性】:物語として楽しめたか、行動が心理的に納得のいくものか

【ユーモア性】:笑えたか

【キャラクターデザイン】:キャラクターの絵が綺麗だったか、判別しやすかったか

【描写】:キャラクターデザインを除いた絵が綺麗だったか

10段階評価。かなり感覚的。ざっくり。

ストーリー性

良かった点

限りなく理想的なハッピーエンドに近い形に落ち着いた点

キャラクターを大事にしていると感じられる点(※5年後(2017年)、多くのキャラクターについて描かれていたことから。乾なつき↔澤田、玉井↔先生とくっつく辺りとか)。

鞘野楓が児上貴衣のこと吹っ切れた点(※児上貴衣の墓前でヘアピンをとるシーンから)。

穴井美羽が芥倫太郎とくっつけた点(芥倫太郎がクズ過ぎてこの先不幸にならないかという懸念はあるものの、「穴井美羽の努力が報われた」点はとても嬉しい)。

不満が残る点

未来で婚約していた児上貴衣と鞘野楓、「結婚の話をしそうなディナー」で待つ児上貴衣・拉致される鞘野楓。期待感に胸を膨らませていた鞘野楓を思い出すと、その先の未来が残酷過ぎる(捕まって裸で拘束されるわ、結婚の話は永久にお蔵入りになるわ、水面下で動かざるを得ず戦闘には巻き込まれるわ(非戦闘員だというのに))。

時系列として複雑過ぎた。読者がついてこれるよう、時系列の事実関係の整理とか解説がもう少し頻繁にあった方がより読みやすかった。小話毎の切れ目に整理の図が入っているとか、巻末に入ってるとか。巻頭の字をみっちりのじゃなくて。

後付感が拭い切れないところが幾つもある。例えば、1巻で鞘野楓らが福本つくねを虐めていた本当の理由が2巻目で解るが、「1巻目で鞘野楓らが福本つくねを虐めていた本当の理由が別にある」ことをにおわせる描写がもう少しあってよかったんじゃないかなと。罪悪感を感じてるとか、嫌々やってるってのが解るコマが1つでもあったら全然違った。

コンフュージョンのシーンやレパートリー少なすぎる。花×穴井美羽が1回(芥倫太郎の家前 / vs.パペットマスター)、花×芥倫太郎が1回(vs.白金忍)。つまり、花以外のコンフュージョンのシーンがなかった気がする。リブとか「コンフュージョンする気満々」だったところを見ると読者的にはあるんだろうなと思ってたのになぁ。ココとかロロのも見たかった。ロロ可愛いよロロ。

児上貴衣の墓前で解るが、亜種魔法少女は人間になっている。事実関係としては喜んで受け入れられるが、人間になった経緯が解らない。誰が、どのような意図でそうしたのか?亜種魔法少女を生み出した初めからその意図だったのか?レストランでリブやココ、ロロと話していたシーンがあったが「満腹中枢はない」「味覚もない」。人間らしさを備えさせてないのに、最初から人間にする気だったとは考えづらい。もう少し描写が欲しかった。

黒呂木零は「欲のない世界」を作ったわけだが、こいつ自身は「欲のない世界を作りたい」って欲まみれだったんだよな。自分を棚上げするのってどうなの。

「過去に移動した姫路弥」が「未来に残ったパペットマスター」と通話するシーンがある。未来って過去が積み重なって迎えるもんなんだから、電話なんてできなくない?って違和感が強烈だった。ワームホールで次元繋げて移動ってのが罷り通ってた点を考慮するとありなのかなぁと思いつつ、しっくりこない。

一度瀕死の重傷にまでした姫路弥を児上貴衣らが助けた直後、姫路弥が児上貴衣達にあっさり協力したのは納得いきづらかった。有り難いけれど、心理的に「そんなあっさりこっち側につくの?」って気持ちの方が強かった。姫路弥の姉である「姫路弥」(※同名。小さくて、姉)が児上貴衣側に居たとはいえ、心理的に理解しづらかった。

※減点箇所のが無ければorほぼ無い状態だったなら文句無しで満点だった。

ユーモア性

笑えた印象はあまりない。

自室に「まじかるー」って言ってるあの魔法少女が居る、ファミレスで一緒に食事をとる…あの辺りのシーンが無かったら5段階の1or2辺り、10段階の2~4辺りかなぁ。

人をバッサバッサ殺していった殺戮兵器(「リブ」)が、自分を守るためにリビングに居て、テレビに映るマツコ見ながら「まじかるー」って言ってる姿はシュールで面白かった。笑

キャラクターデザイン

未来の女性キャラの一部が似すぎ、「安倍乃 マリア」と未来の「福本つくね」とか。

基本的にキャラクターデザインで惹かれる要素がない。

序盤の眼とか酷かった。1巻目のp.138、真ん中とか。怖い。p.139の左下の方も同様。

上記のみなら寧ろマイナスで、2.5未満にするところ。

そうしない理由は「亜種魔法少女のキャラクターデザインが豊富だったのは良かった」為。

描写

4.0寄りの3.5かなーと。

序盤且つ平和なときの描写とか2.5くらいかなと思いますが、花ちゃん周りや後半の悪魔の描写や街の壊れる描写とかは圧巻で4.0~4.5くらいかなと想っています。

総評

かなり綺麗なハッピーエンドだった印象。

序盤の亜種魔法少女のくだりは「著者の方病んでいらっしゃるのかな」(やたら死骸と亜種魔法少女と筋肉の描写上手いな)と思っていたが、主人公たちが最終的にどうなったのかの描写がまさかエキストラについてまであったことから「キャラクター大切にしてるなぁ」と感動した。印象変わった。

芥倫太郎のような「警官」だけど「真人間ではない」人の心理とか一層凄いと感じた。徹頭徹尾クズ(警察署での言動ややったこと、「花飼みかの」の部屋でやったこと、児上貴衣の墓前で半沢夜華の胸を揉もうとしていたこと 等)だけど、穴井美羽の努力や行動に心を打たれたところを見ると人間味あるなって。個人的にはとても嬉しい。

因みに魔法少女では、外見や雰囲気では「ロロ」が、キャラクターとしては「ムチ子」(花)が結構気に入っています。

人間では…女性キャラだと「鞘野楓」が特に気に入っています。未来での立ち回り方とか、現代での苦労っぷりとか、積極的に応援したくなる(´ー`)

敵だった存在が仲間になっていって、更に大きな悪に立ち向かっていく…王道的な展開だったと思います。私は好きです。

ダイス
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