映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」(シュガーラッシュの続編)がゲオ等でレンタル開始しましたね。
観る準備として映画「シュガー・ラッシュ」を久々に観ました。
あらすじやネタバレ含む感想等をお伝えします。
この記事の読者の想定は下記の通りです。
映画「シュガー・ラッシュ」のあらすじを読みたい
映画「シュガー・ラッシュ」の要約を読みたい
映画「シュガー・ラッシュ」のタイトルの意味を知りたい
映画「シュガー・ラッシュ」の感想を読みたい
上記の内1つでも当てはまる方は、是非お読み下さい。
はじめに
映画「シュガー・ラッシュ」を観ていない場合
本記事のあらすじ以降は、アニメ鑑賞後にご覧になることをお勧めします。
無料で観られます。
上記の記事の内、VODの無料体験期間を活用することで映画「シュガー・ラッシュ」のあらすじ
─ゲーム「FIX-IT-FELIX」の悪役を担っている男「ラルフ」。
ラルフはヒーローに憧れている。
みな口々に「悪役はヒーローになれない」と一笑に付す。
ラルフはゴミ溜めで30年間もの間過ごしていた、もううんざりだった。
ある日、ひょんなことから「メダルを持っていけばアパートに住める」ことになった。
メダル取得を目指すラルフだったが─
映画「シュガー・ラッシュ」はどのような方にお勧めか?
内容に言及します、先入観なく読みたい方はご覧になるのをお控え下さい。
下記のいずれか1つでも当てはまる方にお勧めします。
- ゲームが好き
- ディズニーが好き
映画「シュガー・ラッシュ」ネタバレ要約
─「ラルフ」はメダルを入手するも、少女「ヴァネロペ」に持って行かれてしまう。
ヴァネロペは「ゴールドコイン」(≒ラルフの言う「メダル」)をレース参加費として使おうと考えていた。
ヴァネロペがレース優勝したらゴールドコインは返ってくるので、それをラルフに渡すつもりだった。
キャンディ大王としてはバグであるヴァネロペをレースに出場させたくない。
…
最終的に、
- ヴァネロペはレースに出る→優勝する→皆が記憶を取り戻す
- ヴァネロペのバグはキャンディ大王の仕業、黒幕はキャンディ大王だった
- キャンディ大王は元々「ターボスティック」、ウィルスだった
- ラルフの活躍により、キャンディ大王は完全に消滅した
- ヴァネロペは王女の地位を取り戻した
- 「FIX-IT-FELIX」にラルフが戻り、「ゲームは故障していない」と判断された(≒撤去を免れた)
- ラルフに対するアパートの住民の扱いが丁寧になった(有り難みを感じるようになった)。
─
映画「シュガー・ラッシュ」タイトルの意味
シュガー・ラッシュとは、ゲームの名前を指す。
ゲームセンターに置いてあるレースゲームの一種。
映画「シュガー・ラッシュ」考察
キャンディ大王の行動の理由
作中、キャンディ大王はヴァネロペのレース出場を妨害してくる。
兵を使って実力行使する
ラルフを唆す(※1)
※1 バグであるヴァネロペが仮にレースに出て、バグが見つかるとゲームが欠陥扱い受ける→廃棄前にヴァネロペ以外は他ゲームに逃げられる、ヴァネロペはバグなので他ゲームに行けず消えるしか無い…という情報を与えられる。
では、何故妨害してきたのか?何故キャンディ対応はヴァネロペをレースに出したくなかったのか?
理由は皆が記憶を取り戻す為(≒乗っ取ったこのゲームの支配権をヴァネロペに取り戻されないようにする為)だと思う。
ヴァネロペがゴールした際、シュガーラッシュの住民の記憶の箱の施錠が解錠されていた。
キャンディ大王はこの
「ヴァネロペがゴールしたら、シュガーラッシュの住民が記憶を取り戻してしまう」
「ヴァネロペが王女であり、キャンディ大王が偽物の王であることが露呈してしまう」
ことを恐れたのではないかと思う。
─
表向きには、「ヴァネロペがレースに出場し、バグが露呈することによりゲームが撤去される顛末を辿り、その際にヴァネロペが逃げられず消滅せざるを得ない為」ということだった(キャンディ大王からラルフへの説明によると)。
よくできた理由だけど、その「ヴァネロペに欠陥ができた理由」は「キャンディ大王がゲームを乗っ取るときに改竄した為」と思うと、キャンディ大王に対して虫唾が走る。
映画「シュガー・ラッシュ」感想
率直な感想
覚えている限り、ここ数年で観た映画の中で断トツで感動した。
ラルフがヴァネロペの為に死を覚悟したシーンから涙が止まらなくて、エンディングロールが始まる頃まで涙が出続けてたな。
ラルフの心情を考えると、もう辛くて辛くて。
ヴァネロペはヴァネロペで、ラルフの意図を読み、助かるコースを全力疾走、助かったときには本当に安心した。
ラルフの下記の言葉で涙腺ぶっ壊れた。
「おれはあくやく それでいい
ヒーローになれないのは わるいことじゃない
だってあのこを たすけることができるんだ」
私的感動ポイント
ラルフが悪役であることを悲観的に捉えなくなったこと(≒価値観の変化。人間性の向上?)
価値観を変化させるほどに強い思いを抱かせる関係が他者(ヴァネロペ)との間にできたこと(※今までこの30年間、そのような関係の人はできたことがない)
ラルフが生還したこと
ヴァネロペが自信の欠陥(バグ)も前向きにフル活用したこと、それにより実績(ラルフ救出)をあげたこと
ヴァネロペがゴールしたことにより、皆が記憶を取り戻したこと(プログラムの関係だと考える、ヴァネロペがゴールしたタイミングで皆の記憶の箱にかかった錠が解錠される描写があった為。何故そのようにプログラムされてたかは解らない)
ヴァネロペがラルフと今後も一緒に居たがる
ラルフがアパートの住民に感謝されるようになった(撤去騒動の件が起きてやっと。既に30年経った。人の心境ってそんなにも変わらないのかと悲しくもなる)
納得いかない点
キャンディ大王のお供、飴玉の男がキャンディ大王が皆の記憶を封じたこと自体を知っていたこと
まぁこの綻びが無ければ、ラルフが「キャンディ大王が怪しい」と気付けず、ヴァネロペのカートの修復、ヴァネロペのレース復帰に繋がらず、ハッピーエンドには向かえなかったが…。
ご都合主義といえばそこまでだが…これ一個だけってなると正直全然許容範囲。
印象的なシーン
たくさんあるが2つ挙げる
ラルフがヴァネロペのカートを壊すシーン
ラルフの「ヴァネロペを守りたい」(ヴァネロペ出場→バグ見つかる→ゲームが欠陥扱い受ける→廃棄前にヴァネロペ以外は他ゲームに逃げられる、ヴァネロペはバグなので他ゲームに行けず消えるしか無い…を防ぎたい)気持ちは本物だった。
言葉にもしていた。
ヴァネロペは冷静さを失ってたので聞く耳を持たなかったけど。。そしてそれも理解できる。
それでもカートを壊されたヴァネロペのあの言葉は効いた。解るけど、切なすぎた。
ヴァネロペ:「あんたはほんとうに わるいやつだね」
(´;ω;`)..。(違うんだよ…嫌われるのも覚悟して、したくもないカートの破壊をしたんだよ。レースに出たらヴァネロペが消える結末を迎えるリスクがあるから、それを阻止したんだよ。壊すの専門で、作ったことなんてない貴重な経験で、しかも大切な友達と一緒に作ったカート。優勝目指して一緒に練習もしたカート。壊したいわけないだろ、と思いながら観ていた私。ラルフの精神まで壊れてしまうよ)
悪役の会の締めの言葉
自己肯定感が強く、私は非常に好きです。
「おれはあくやく それでいい
ヒーローになれないのは わるいことじゃない
いまのままの じぶんでいいんだ」
その通り過ぎる。
ザンギエフも話していますが、彼らは作品に於ける所謂「必要悪」。
起承転結の「転」を担うことの多い、たいていの物語に於ける「必要な要素」です。
クッパがピーチを攫わなきゃ、マリオが助けに行くシチュエーションは生まれないわけですね。
(※たいていって言ってるのは、無くても成立する話も全然あるからです。うまるちゃんとか。4コマ漫画とか。)
FIX-IT-FELIXで言うと、フェリックスが「直す仕事」をすることができるのは「壊されてはじめて」ですね。
その壊す仕事をラルフが担っているわけです(「壊す」と「直す」の役割の違いでしかないのに、30年間も不遇な生活を送っていたとか信じられない…)。
最後に
一言で言うと、シュガーラッシュ最高だった。あまり大袈裟な表現は好きではないけど。
「十人十色」「みんな違ってみんないい」と言うように、他の映画には他の映画の良さがある。
この映画にない良さも数だけあると思う。
それでも、好み度でいうと凄かった。。
アナ雪とか他のディズニー作品も好きだし、他のアニメ作品も、アニメ作品以外も好きなものは沢山あるけど、私にとっての暫定ナンバーワンはシュガーラッシュだな。
シュガーラッシュの続編観るの楽しみ(((*=ω=)))